LINE DEVELOPER CONFERENCE 2015に参加してきました
昨年は参加できなかったのですが、今年は見事抽選に通ったので参加してきました。
午前中は全体のアーキテクチャやエンジニアの文化の話、午後は2トラックで各技術要素についての詳細というかんじでとてもバランスがよく、かつそれだけのトピックについて自信を持って話せる人がいるというのは素晴しいなと感じました。
途中でどうしても抜けないといけない用事があったので、聞いたセッションだけざっくりと感想を。
LINE Platform Development Chronicle
サーバサイドのアーキテクチャがどう変わってきたかという話で、LINEの成長に合わせて、適切な技術を新旧問わず選択してきているという印象を受けました。
ゲートウェイサーバの実装をnginxの拡張モジュールからErlangに変更することでダウンタイム無しでコードのアップデートを実現した話や、SPDYの採用、サービス間の連携にThriftやprotbufを利用している点など、今のLINEを支えている技術基盤がなぜそうなっているのかというところが納得できて面白かったです。
HBaseとRedisを使った100億超/日メッセージを処理するLINEのストレージ
とにかくスケールがでかくてすごい。
数十ペタバイトのデータを管理するために、HBaseとRedisを組み合わせたストレージを設計し、それを抽象化するStorage APIを提供しているとのこと。
直近ではそんな規模のデータを扱う機会はないんですが、一つのオプションとして知っていると非常に役立ちそうな話で勉強になりました。
そんな規模のHBaseのバージョンアップを検討しているとのことで、応援すると共に来年、再来年にその話が聞けるのを楽しみにしています。
4年に渡る LINE Android アプリの進化とチャレンジ
星の数ほどあるAndroid端末ですが、できるだけ多くの端末で快適にLINEが使えるように、ハードウェアの情報を取得してそれにあわせてエフェクトや機能のオンオフを切り替えていたり、GCMが使えない端末のために通知プラットフォームを自作した話など、メッセージングサービスだからこそ重要なポイントをしっかり解決できているのはすごいなと思いました。
また、エラーを集約するためのプラットフォーム、めっちゃくちゃ便利そうなので参考にしたいです。
座談会 & 懇親会
ご挨拶したかった人と軽くお話できたし、懇親会は同じテーブルの人といろいろ話せましたし、ちょっとだけLINEのインフラについて聞けたのでとても有意義でした。(食事もたっぷりで満足でした!)
おわりに
来年もあったら是非いきたいな、と思う素晴しいカンファレンスでした。LINEの皆さんありがとうございました。